大きなローカルLLMのために専用AIマシンが必要か考えた

大きなローカルLLMのために専用AIマシンが必要か考えた

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#はじめに

ローカルLLMを触り始めると、モデルサイズを大きくしたくなる。

RX 9060 XT 16GBでgpt-oss-20bを使い27Bクラスを16GB VRAMで動かせるか考えた

さらにシステムRAMの重要性も分かってきた。

そこで次に考えたのが、

メインPCを少しずつ増強するより、AI専用マシンを用意した方が良いのでは

ということだった。

候補として気になったのがNVIDIA DGX SparkとMac Studioだった。

#現在のPCには明確な上限がある

自宅PCは、

  • Ryzen 5 5600X
  • Radeon RX 9060 XT 16GB
  • RAM 32GB

という構成。

普段の開発、ゲーム、動画編集には十分使えている。

gpt-oss-20bのようなモデルも動かせる。

しかしローカルLLMだけを見ると、GPUの16GB VRAMが分かりやすい上限になる。

27B以上を余裕を持ってGPUへ載せたい。

さらに70B、120Bと大きくしていけば、一般的な家庭用GPU一枚では難しくなる。

#DGX Sparkは128GBの統合メモリ

NVIDIA DGX SparkはGrace Blackwellを搭載した小型AIマシン。

NVIDIA公式仕様では128GB LPDDR5xのコヒーレント統合メモリを搭載している。

DGX Spark

NVIDIAは単体で最大200Bパラメータのモデルを扱えるとしている。

自宅PCの、

text
GPU VRAM 16GB
+
RAM 32GB

とは考え方がかなり違う。

CPUとGPUが大きな統合メモリを共有することで、大きなモデルを一台のコンパクトなマシンへ置ける。

ローカルAI専用機として見るとかなり魅力的だ。

#CUDA環境も魅力

ローカルAIではハードウェア性能だけでなくソフトウェア対応も重要になる。

NVIDIAはCUDAを中心にAI関連のツールやライブラリがかなり揃っている。

自分は普段AMD GPUを使っているので、ローカルLLMを調べるたびに、

NVIDIA前提の手順が多い

と感じる場面がある。

DGX Sparkなら最初からNVIDIAのAIスタックを使うことを前提にできる。

これは専用機として大きなメリットに見える。

#Mac Studioも大容量ユニファイドメモリが使える

もう一つ気になったのがMac Studio。

2026年8月にAppleはM5 MaxとM5 Ultraを搭載した新しいMac Studioを発表している。

M5 Maxは最大128GB、M5 Ultraは最大512GBのユニファイドメモリを選択できる。

Apple - Mac Studio

AppleはM5 Ultraについて、大きなモデルをオンデバイスで動かす用途も強く打ち出している。

ローカルLLMでは、Apple Siliconのユニファイドメモリ容量はかなり魅力的だ。

#ただ、自分はMacを必要としていない

スペックだけを見るとMac Studioはかなり強い。

しかし自分の普段の環境はFedora。

Neovim、WezTerm、tmuxなどを中心にLinux環境を使っている。

Macでなければならない用途はほとんどない。

ローカルLLMのためだけにOS環境まで変えるなら、NVIDIA/Linux系の専用機の方が自分には自然に見える。

これは性能の優劣ではなく、普段の環境との相性の問題だ。

#まずメインPCの増強という選択肢もある

専用AIマシンを買う前に、現在のPCを強化する方法もある。

一番簡単なのはRAM増設。

32GBから64GB以上へ増やせば、CPU側へオフロードできる余裕は増える。

GPUについても将来より大容量VRAMの製品へ交換できる。

既存PCを使えるので、新しいマシンを一台増やすよりシンプルだ。

一方、家庭向けGPUのVRAM容量には限界があり、大きなモデルを目指すほど専用機との差は広がる。

#何を動かしたいか決める前に買わない

ここまで調べると、DGX Sparkのような専用機が欲しくなる。

しかし、現在使っているgpt-oss-20bで困っているわけではない。

ローカルLLMはあくまでAIコーディングの補助として試し始めた段階だ。

この状態で、

いつか120Bを動かしたい

という理由だけで高価な専用機を導入しても、持て余す可能性がある。

まず、

  • 20Bでは足りない具体的なタスクがあるか
  • 27Bや70Bで何をしたいか
  • クラウドモデルではなくローカルである必要があるか

を確認した方が良い。

#現在は専用機を急がない

現時点では、

text
現在
RX 9060 XT 16GB
gpt-oss-20bを実用

RAM増設や27Bを検証
本当に足りなければ

将来
DGX Sparkなど専用機

くらいの順番が自分には合っている。

Mac StudioもローカルAI用途として非常に面白いが、自分はLinux環境を好んでいるので、専用機を選ぶならNVIDIA/Linux系を優先したい。

#最初から追う場合

今回のローカルLLMとハードウェア検討は次の記事に分けている。

  1. RX 9060 XT 16GBでgpt-oss-20bを動かしてみた
  2. 16GB VRAMで27BクラスのLLMを動かせるか調べた
  3. ローカルLLMではVRAMだけでなくRAM容量も重要だった
  4. Ryzen 9 PRO 8945HSとRadeon 780MでローカルLLMを動かせるか考えた
  5. 大きなローカルLLMのために専用AIマシンが必要か考えた

#まとめ

ローカルLLMを使い始めた結果、専用AIマシンまで気になるようになった。

DGX Sparkは128GBの統合メモリとNVIDIA AIスタックが魅力的。

M5 Mac Studioも最大512GBのユニファイドメモリを選べる。

ただ、現在の自分にはまだ20Bクラスでできることが多い。

専用機を先に買うのではなく、現在のPCを使い込み、

何が足りないのか

を明確にしてから次のハードウェアを選びたい。